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☆★再集計でもイラキーヤの勝利確認--マリキは時間稼ぎで成果
Iraq Recount Affirms Win for Sunni-Backed Bloc
ABC News -AP- 2010年5月16日付
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http://abcnews.go.com/International/wireStory?id=10658841
By SAMEER N. YACOUB Associated Press Writer
BAGHDAD May 16, 2010 (AP)
イラクの選挙委員会は16日、シーア派教徒である首相が不正を申し立てたために一部を数えなおした結果、3月に行われた選挙でスンニ派が支持した勢力(=イラキーヤ/訳者補足)が勝利したことを確認した。
結果はマリキ首相の敗北で、彼は小差ながら第2党となった。しかし別のシーア派会派と連携したことで、彼にはもう4年権力の座を維持する可能性が出てきた。
選挙委員会の広報担当であるカシム・アル・アバウディは、バグダッドの得票の再集計結果が発表されたあと、「すべての政治勢力が、選挙は公正に行われ、不正と詐欺の申し立てを取り下げることを受け入れてほしい」と記者会見で語った。
アル・アバウディは、「法律に従って、各会派と候補者は選挙結果に異議を申し立てることができるが、そうする者がいないことを願う」と言った。
得票の再集計や選挙結果への異議申し立てによって、国民議会の新たな325議席の確定がなされず、不満分子が政治的空白につけこんだり、政治的口論の期間が長引いてテロが相次ぐことが危惧されている。
バグダッド在住のアナリストであるハジ・ジャロは、再集計を要求したマリキの狙いは、当選議席数を変えることではなく、この機会に乗じて、アラウィをだしぬき権力の座にとどまるためにシーア派連合と取引することだった、と指摘した。
「マリキはINA(サドル派などシーア派の宗教勢力/訳注)との連携を強めるために、もっと時間を稼いで、アラウィを脇に追いやり、アラウィが他の会派と連携する動きを封じ込めたいのだ」と、ジャロは言う。
マリキの法治国家連合は選挙に負け、世俗主義者のアラウィ率いるイラキーヤが91議席を獲得したのに対し、89議席にとどまった。しかし両会派とも政府樹立に求められる163議席(過半数)に達しなかった。
バグダッド州に割り当てられた議席数は多いので、最終得票数に大きな変化があれば、マリキに都合のよい結果になりかねないものだった。
マリキの願いは潰えたものの、アラウィに次期政権を担うことを委ねたのでもない。マリキは現在、再集計が始まった2週間前より、もっと良い位置にいるとアピールする。
彼の会派は、別のシーア派会派、すなわちイランの後押しを受けたINA(イラク国民合意)と取引した。2会派の連携で、過半数に2議席足りないだけになっている。
2010年5月18日火曜日
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