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☆★テロの背後に政治家がいる、イラク治安部隊員が指摘
Iraqi security forces say politicians were behind Iraq attacks
クリスチャン・サイエンス・モニター 2010年5月11日付
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http://www.csmonitor.com/World/Middle-East/2010/0511/Iraqi-security-forces-say-politicians-were-behind-Iraq-attacks
By Jane Arraf, Correspondent / May 11, 2010
The Christian Science Monitor
Baghdad
5月11日、治安悪化の恐怖をもたらした一連のテロのために、イラクの治安部隊も一般市民も崖っぷちに立たされ、政府は連立与党の形成にかまけて市民を保護することができてないという非難が高まった。
11日のテロで100人以上が死亡し、イラクでは今年最悪の日となったが、イラク政府の高官たちは事件をアルカイダの犯行と決めつけた。
アメリカ国務省は、これらの事件はイラク国民が政府と治安部隊に寄せている信頼を傷つけるものだ、と非難した。しかし、事件は治安部隊に対するイラク国民の信頼を失わせたばかりでなく、イラク政府に対する治安部隊の信頼をも失わせたようだ。
多くのイラク国民が、警官と兵士も含めて、テロ事件の背後に自国の政治家がいると考えている、という。
攻撃を受けた検問所の現場近くにいた警官は、「治安対策の悪いイメージを広めたくないので、悪く言うことはできないが、正直なところ、治安は良くない」と語った。「これは権力争いなんだ。気づいてない者は1人もいない。国民は誰もがその事態を目にして理解することができる。私は今回の事件は政府のせいだと思う」。
◆選挙から2ヶ月、再集計でイラクは泥沼に
総選挙から2ヶ月以上が過ぎて、イラクはまだマリキ首相が要求した再集計の泥沼のなかにある。マリキ率いる法治国家連合は、その最大のライバルで世俗主義を掲げるイラキーヤ陣営より、2議席少なかった。マリキは別のシーア派会派と連立を組むにしろ、イラキーヤへの投票者が多かったスンニ派教徒と手を組む方策を模索しなければならない。
「特定の政党を糾弾することはできないが、どの政党も今の情勢を利用して、やりたいことをやっている」とある警官は語った。彼は本名が出ると拘束されたり懲罰を受けるのが恐くて、アマルと呼ぶように求めた。
◆一連の事件で治安部隊が狙われる
ヒッラ市とバスラ市というシーア派の多い都市で、犠牲者が最多となる事件が起こった。このテロ事件はシーア派住民を狙ったもので、宗派主義の抗争を再現させようといているようだ。
バグダッドの南方にあるヒッラでは、2台の自動車爆弾が繊維工場の外で爆発し、50人以上が死亡した。2年前に治安部隊がシーア派民兵を一掃してからは、安全な都市の一つと見られていたバスラでは、市場で3件の爆弾事件があり、30人以上が死亡した。
しかし、検問所に対する未明の連続攻撃があったのはバグダッドで、この事件では治安部隊が計画的に狙われた。市内6ヶ所の検問所で、同時刻に、消音器を付けたマシンガンを持った男たちが、近距離から7人の警官を射殺した。
ある襲撃現場近くにいた警官は、どの襲撃事件もアルカイダらしい痕跡がない、と証言した。
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