2010年5月5日水曜日

イラク民間人の死者数が4月に入って急増

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☆★イラク民間人の死者数が4月に入って急増
Iraq civilian death toll rises sharply in April
ロイター AlertNet 2010年5月1日付
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http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/LDE64000U.htm

 バグダッド発、5月1日(ロイター)

 イラクにおける戦闘ないしテロによる民間人死者数は4月に入って前の突きより急激に増えた。明確な勝者が生まれなかった選挙のあと、不穏分子が政治的緊張につけこもうとしているのかもしれない。

 政府が5月1日に発表した数字によると、爆弾事件その他の攻撃による民間人の死亡者総数は、3月の216人、2月の211人に比べて、4月は274人に増えた。この数字は2006年から2007年にかけての全面的な「宗派抗争」ほどではないものの、死亡者数は増えているといえる。

 世俗派のアラウィ元首相に率いられたスンニ派の支持する会派イラキーヤは、次期政府を樹立する機会を奪おうとする企みがテロ頻発の事態になっている、と警告した。

 シーア派のマリキ首相が率いる連合会派は、バグダッドの投票を数え直させることに成功し、再集計は3日に始まるが、選挙結果を変える可能性もある。

 シーア派主導の他の勢力は、バース党との結びつきを口実にして、当選した候補者の資格剥奪を策動している。対象に挙げられたほとんどがアラウィの率いるイラキーヤに所属している。

 内務省・国防省・保健省が発表した死亡者の月例統計によると、正規警官39人、兵士15人、不穏分子48人が4月に入って殺された。警官の死亡者数は、それ以前の月よりかなり減った。

 不穏分子による攻撃で先月目立った例は、バグダッド市内のシーア派居住地を狙った一連の自動車爆弾で、4月23日に市民56人が死亡した。

 連携した事件の可能性がある4月6日の爆破事件では、7つのビルが破壊され、市民35人が死亡した。外国大使館を狙った自動車による自爆事件では、その2日前に41人の死者が出た。

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