2010年5月8日土曜日

これはシーア派の首相選出委員会なのか?

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☆★これはシーア派の首相選出委員会なのか?
Is This the PM Committee of the New Shiite Bloc?
Gulf Analysis/Posted by Reidar Visser 2010年5月6日付
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http://gulfanalysis.wordpress.com/2010/05/06/is-this-the-pm-committee-of-the-new-shiite-bloc/

 最近イラクの報道機関に回覧されている観のあるこのニュースは、真偽のほどは確かでないが、イランの報道機関IRIBによって今も作られている。その基本的内容は、10人で構成される委員会が、全シーア派を網羅する新会派(既に結成された)のために、首相候補の選出作業をすすめている、というものだ。それは10人の指導者のうち8人の同意で決定され、ヌーリ・マリキ、バヤン・ジャバル・ソラ、アデル・アブダル・マフディ、イブラヒム・ある・ジャファリの中から選ばれるだろうと見られている。

 もしそれが本当なら、この話でもっと興味深いことは、首相選出に関与する委員会の構成であろう。それは次のようになっている。

1.タリク・ナジュム(ダーワ党)
2.アリ・アル・アディブ(ダーワ党)
3.アブダル・ハリム・アル・ズハイリ(ダーワ党)
4.ハサン・アル・スナイド(ダーワ党)
5.フダイル・アル・フザイ(ダーワ党/タンジム)
6.アハマド・チャラビ(INC)
7.フマム・ハムド(ISCI)
8.ファラハ・アル・ファイヤド(イスラー/ジャファリ)
9.クサイ・アル・スハイル(サドル派)
10.ハサン・アル・シャマリ(ファディラ)

 新シーア派会派の25%を占めるサドル派はひどく過小評価され、その一方でチャラビとジャファリが過大評価されている。ダーワ党は数は多いが、ここに名前が出たほぼ全員がダーワ党がINAに合流することを求めており、昨年8月マリキがその方向を拒否したことに怒っていた。

 もっとも、これまでのところ、上述のニュースがISCI(イラク・イスラム最高評議会)の報道機関であるブラサやフォラトなどで報じられていないことも、付け加えておくべきだろう。新会派結成への祝辞を表明する時間がなかったわけではなかろう。

 首相候補として挙げられた名簿も少々時代遅れのようだし、サドル派が行った人気投票で支持率が低かったソラとマフディを、ISCIがまだ引き立てるというもの少し変だ。

 さらに言えば、今日のイラクには流言が飛び交っており、シーア派の新会派についても信憑性がさまざまに疑われている。「イラクの統一」(会派名/訳注)がまだ法治国家連合およびイラキーヤとの連携を模索しているとか、また親INAのコメンテーターがマリキ首相にイラキーヤと交渉したというウワサについて返答を求めてるという流言もある。

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