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☆★イラクの「秘密監獄」で恐ろしい拷問を受けた
Iraq 'secret prison' inmates allege horrific torture
BBC 2010年4月28日
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http://news.bbc.co.uk/2/hi/8649528.stm
By Gabriel Gatehouse
BBC News, Baghdad
バグダッドの秘密監獄に罪名も告げられないまま何ヶ月間も投獄された人々は、その期間、電気ショックや強姦などを含むゾッとする拷問を受けていた。
その監獄にはイギリス人1人もまだ収監中だが、彼もこの虐待を告発したうちの1人である。
BBCはその監獄に収容されたことのある人物に取材したが、彼は監獄内での組織的な虐待の映像を持っていて、アメリカに本部を置く人権監視グループによる報告で詳細が明かされた。
ムサンナ空港にあったこの秘密監獄は、今は閉鎖されている。
軍の兵舎を装った廊下と監房は空っぽになっている。
しかし、4月の初めまでは、イギリス国籍をあわせ持つ男性1人を含めて、400人以上の囚人が野蛮きわまりない虐待を何ヶ月も受けていた。
1人の男はBBCに、「奴らがナイロン袋を私たちの頭にかぶせ、窒息させようとしたのが最初だった」と話した。「その後は、私たちの全身に水をかけておいて、電気ショックの拷問をおこなった」。
彼は昨年9月からムサンナ監獄に投獄されていたが、3月に秘密監獄の存在が明るみに出たあと釈放された。
この男性は、報復を恐れて素性を明かすことを望まなかったが、BBCが取材した多くの人々と同じように、彼が受けた虐待も人権監視グループが行った報告をほとんど同じだった。
「囚人の中には杖や金属パイプで犯されたものもいて、あそこに電気を流された者もいる。奴らは、もし私たちが自白しないなら、母親や妹も連れてきて、お前の目の前でレイプするぞ、と脅した」。
秘密監獄に投獄されていたうち、300人以上がバグダッド市内の別の監獄に移され、虐待もやんで処遇は比較的改善されたようだ。
そのなかにイギリスとイラクの二重国籍を持つ68歳の男がいて、彼は昨年、息子を捜しにイラクにやってきたと語った。
人権監視グループが聞いた話では、彼は2009年12月に逮捕されてムサンナ監獄に収容され、虐待を受けることになった。
彼は糖尿病患者で車イスに乗っており、医者の治療を受ける必要があった。
バグダッドの英国大使館は、イギリスとイラクの国籍を持つ人物がバグダッドで投獄されていることを知って、大使館職員を面会に行かせていた。
イラク政府は、秘密監獄が設置されているとか、国内の監獄で虐待が蔓延しているという話を、強く否定してきていた。
法治国家連合から次期国民議会議員に当選したサアド・ユーシフ・アル・モッタリビは、「これが制度的なものでないことを保証する」と言った。「収容者を虐待する個別の事例はある。幾つかの報告もあがってきている。いかなるレベルでも、見逃すことのないケースだ」。
だが人権監視グループは、ムサンナ監獄で行われていた虐待は、「日課となって、組織的に行われていた」と証言した。調査員のサミル・ムスカティは、「これは標準的に行われていたもので、尋問官が情報を得るために使う手段だった」と語った。
彼は今週初め、ムサンナ監獄に収容されていた40人以上の人々と話をした。
「私たちが会った者は誰もが同じ場所で同じ体験をしていた。つまり一つのパターンになっていたようだ」。ムスカティは収容者が法律で守られていないと指摘する。
「政府の人間もその存在を知らないのだから、秘密監獄だったはずだ。家族さえどこに収容されているのか手がかりがなく、収容された者は法律に頼ることも、司法の裁きを受けることもない」。
サダム・フセインの時代には、イラクの監獄には拷問部屋があると言われたものだが、今日では、サダムが失脚して7年もたつのに、虐待と拷問がまだ続いているようだ。
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