2010年4月1日木曜日

議員失格処分でイラクの選挙結果はどうなる?

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☆★議員失格処分でイラクの選挙結果はどうなる?
Iraqi Vote Results In Doubt After Disqualifications
NPRニュース 2010年3月31日付
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http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=125365102&ft=1&f=1001

 1月にはイラクの総選挙を脱線させそうになった、あの物議をかもす某委員会がまたも表面に出てきた。かつて米国防総省の仲良しだったアハメド・チャラビが率いる委員会は、今週になって、3月7日投票の国民議会選挙で当選した候補者のうち6人が、サダム・フセイン政権と密接な関係があり、失格とされるべきだと発表した。

 評論家たちによると、彼らを失格にすることは、シーア派とスンニ派の連合会派イラキーヤと世俗主義者アラウィのリードを帳消しにすることにはならない、という。アラウィの会派は国民議会に91議席を獲得し、89議席を獲得したマリキの法治国家連合を上回った。

 わずかながら2議席のアラウィのリードは、政府を樹立する最初の機会をアラウィに与えるという意味であった。

 しかし今週になって、議会外の某委員会が、アラウィ陣営の議員4人がサダム・フセインの与党だったバース党とつながっている、と発表した。ディヤラ州(バグダッドの北東)出身のムハンマド・ウスマンは、名指しされた中の1人である。

 ウスマンは電話取材のなかで、これは政治的な抹殺だと批判した。今週バグダッドに出かけるに際して、彼は姿を隠して身なりも変え、アラブの伝統的衣装をまとった。

 ウスマンは、バース党員だったことは一度もないし、自分に出された逮捕状はニセモノだ、と語った。

 彼は、罪になるとことはしておらず、4年間ディヤラ州の知事も勤めたという。「なぜ、その時に彼らは逮捕しに来なかったんだい?」

 バグダッドでは、彼は脱バース党委員会の支配に抗議しようとした。この委員会は、当初はアメリカに承認され、チャラビの下で運営されてきた。総選挙の直前には、この委員会が500人以上の立候補者を失格にし、あやうく選挙をつぶすところだった。

 今週開いた記者会見で、脱バース党委員会は仕事を再開し、当選者のうち6人はバース党員だと発表した。それにはアラウィ陣営の4議員が含まれ、アラウィの僅差のリードを帳消しにするのに十分な数だった。

 その委員会の事務総長をしているアリ・アル・ラミは、国連とアメリカから圧力がかかったので、候補者は当初の場所で立候補するなら許されると発表した。

 ラミは、アメリカ大使館を含めて外国からの干渉を許さないと述べた。

 しかし多くの議員たちが、委員会はチャラビの政治的ライバルに対抗して活動しており、異議申し立てに対しても決して証拠を提出しない、と告発している。

 アメリカの駐イラク大使であるクリストファー・ヒルは、経過が公開される必要がある、と語った。

 「われわれは法律および憲法に明記された脱バース党法の条文を理解している。必要なことは、経過が公明正大にされるべきだということだ。人々はアメリカを好きなように非難することができるが、しかし必要なことは問題をイラクの法廷で裁くことなんだ」と彼は言った。

 イラクの法廷は、過去には脱バース党委員会に寄り添っていた。マリキ首相は、いかなる法的手段を講じても、選挙結果をくつがえしてみせると言いはなった。

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