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☆★イラクはスンニ派民兵から武器を取り上げる
Iraq pulls weapons permits from Sunni tribal militias
ロイター 2010年6月6日付
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http://www.uruknet.de/?s1=1&p=66746&s2=07
By Hilmi Kamal
バクーバ(イラク)発 -- イラク軍は5日、元スンニ派ゲリラ1万人から武器の携帯権限を奪ったが、これはイラクのテロ抑制に協力して信頼されたスンニ派戦士と治安部隊との間に亀裂を深めかねない動きである。
覚醒会議ないし「イラクの息子」と呼ばれる運動の指導者は、これに直ぐに反応して、もし武器の携帯が認められなくなると、スンニ派の多いディヤラ州など不安定な地域で治安部隊に協力することを止める、と警告した。
ディヤラ州の軍令部に配属されている広報担当は、「本日、6月5日、われわれは国防省の地上部隊司令部から命令を受けたが、それは覚醒会議の兵士に与えられた全ての徽章を取り上げ、武器の携帯が認められない新しい徽章ととりかえるというものだった」と語ったが、氏名は明かさなかった。
軍の広報官によると、覚醒会議のメンバーは民間人とみなされ、「その結果、この州では約1万人の兵士が武器の携帯を認められなくなる」と説明した。
ディヤラ州における覚醒会議の責任者ハリド・アル・ルハイビは、軍はこの命令を撤回すべきで、さもなければ自分の部下はイラク軍への協力を止めるだろう、と語った。
「武器を携帯できないようでは、われわれの任務を遂行することは不可能だ」と彼は言った。「どうやって自分を守れというのか?」。
「イラクの息子」という計画は、部族の指導者がイラクを分裂させかねない武装闘争の経歴を転換した2006年に始まったもので、彼らは米軍およびイラク軍に合流し、アルカイダその他の武装グループとの戦いに加わった。
アルカイダとの連携を絶つという彼らの決定は、スンニ派のイスラム戦士を相手にするアメリカの戦争にとって転換点となった。
イラク政府の指導部は、約9万人の覚醒会議メンバーに、政府の仕事を提供すると約束した。政府高官によると、約4万2000人の戦士が既に政府の省庁で職を得たという。
しかし他の数万人は、3月7日の総選挙を経て、新政府が形成されるまで、各出身地の治安パトロール要員にとどまるよう指示された。
選挙では勝利者を明確にすることができず、宗派によるイラクの分断をさらけだした。アラウィ元首相が率いる宗派横断の会派イラキーヤは、スンニ派教徒の強い支持を集めてわずかながら勝利を収めたが、与党を形成する過半数の議席を獲得した会派はなかった。
選挙のあと、シーア派の2大会派が国民議会で最大勢力を築く計画を公表した。アラウィは、政府からイラキーヤを排除しようと策動したシーア派会派が、新たなテロの引き金をひくかもしれない、と警告した。
「イラクの息子」に参加した戦士は、2006年から翌年にかけての最悪の宗派抗争以降、テロを抑制することに協力して信頼を得たが、その時数万人の人々が殺された。
バグダッドの真北に位置するスンニ派優勢のディヤラ州は、ここ数ヶ月、他の地域以上にテロが増えてきた。
5月12日、爆発物を積んだミニバンがハリスの町の混雑した市場で爆発し、30人以上の死者と80人の負傷者を出した。
アルカイダとの戦いに参加する前、「イラクの息子」のメンバーはアメリカ軍とイラクの治安部隊を殺したとして告発されていた。彼らの元リーダーと戦士の中には、イラクの治安部隊に拘束されて弾劾された者、身を隠した者もいた。
覚醒会議のメンバーは、最近の相次ぐ暗殺事件ではターゲットにされ、100人以上が殺された。
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