2010年6月22日火曜日

イラクの停電に抗議が噴き出す

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☆★イラクの停電に抗議が噴き出す
Iraq power outages provoke protests
アルジャジーラ  2010年6月21日付
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http://english.aljazeera.net/news/middleeast/2010/06/2010621141946159881.html

 イラク南部でひどい停電に抗議して怒りのデモが3日続いたあと、イラクの電力大臣が辞任を申し出た。

 カリーム・ワヒード電力相は21日、国営テレビで、「国民に仕えるために首相が命じることなら、何であれそれに従う用意はできている」と発言した。

 ディカル州の州都ナシリヤ市で大規模なデモが発生したあと、数時間後に、この電力相の発言となったが、ナシリヤでは群衆を州政府ビルから排除するために、興奮した警官が放水ポンプを使ったりした。

 この抗議行動のあいだに、10人以上の警察官が負傷した。

 バスラ市でも、抗議を展開する小グループが、州政府ビルの周囲に座りこんだ。

 湾岸地域の初夏の熱波が気温を摂氏50度以上に押し上げるなかで、イラク南部の多くの地域においては、1日に6時間程度しか電気が通じず、灼熱の天候となっている。

 ◆市民の憤懣

 21日のデモは、20日のナシリヤにおける小さめのデモ、そして19日のバスラにおける大規模なデモに続くもので、死亡者も1人でた。

 19日のデモでは何千人ものデモ参加者が市庁舎を取り囲み、石や空きビンを投げる者もいた。彼らはイラク電力相カリーム・ワヒードの辞任を要求していた。

 電力省の報道官ムサブ・アル・ムダリスは、停電の責任を地方の役所になすりつけた。

 マリキ首相はバスラに特使を派遣し、停電問題をめぐって現地当局者と協議した。

 タリク・アル・ハシミ副大統領は、20日にワヒードと会談し、電力状況を改善するために「重大な処置を進める」よう彼に命じた。

 19日のバスラにおける抗議デモでは、マリキ首相に反対するスローガンを叫ぶ者もいた。マリキ政府は、イラク国内の基本的公共サービスを改善できなかったことで、幅広い層から非難をされている。

 赤十字国際委員会の報告によると、停電は国中に広がり、国民の4人に1人は安全な飲み水を確保することができないでいる。

 ホシュヤー・ゼバリ外相は、抗議デモは政府の失政をめぐる国民的怒りの広がりを示している、と語った。

 「人々は公共サービスの欠如と対応の無策ぶり、そしてに政府の対応をめぐるテレビ討論のすべてに疲れきっている」と。

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