2011年1月23日日曜日

イラクは毎日血を流している

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☆★イラクは毎日血を流している
Iraq Is Bleeding Every Day
Firedoglake 2011年1月3日 月曜日
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http://www.uruknet.info/?p=73545

FDL, January 3, 2011

 イラクは2011年を迎えた。今年、アメリカ軍は、イラク占領中に被った甚大な被害もろともに、とうとうイラクから撤退すると想定されているが、イラク人は占領がもたらした災厄のなかで生きるのである。

 例えば、今も頻発しつづけるテロである。欧米メディアは、犠牲者の数は戦時中の多さほどではないと市民に思いこませるが、しかし2010年(昨年)の1年間、イラク政府の発表にもとづいて控えめに推測しても、テロによる死傷者の数は耐え難いほどである。

 Aswat al-Iraq(イラクの声、独立系メディア/訳者) に届いたレポートによると、「2010年1月1日から同12月31日までに報告された統計では、殺人、暗殺、身元不明の死体、治安部隊の虐殺による犠牲などをテロ行為によって、4561人の死亡者と1万2749人の犠牲者が報告された」という。

 イラク人のクリスチャンに対する襲撃と脅迫は、エスカレートしつつある。

 内務省高官が昨日、それぞれ異なるクリスチャンの家で、合計15発の爆弾事件があった、と発表した。

 11件の爆発があり、「二人のクリスチャンが死亡し、16人が負傷した」。死亡したのはバグダッド中心部のアル・ガデアに住んでいる、イブラヒム(80歳)とその妻ジャネットで、そこはクリスチャンの多い所である。

 ある隣人は匿名を条件に、この夫婦は別のカソリック家族と一緒に住んでいた、と語った。

 「午後7時、彼らは玄関に置かれたバッグを見つけた。家人の一人は、それをイブラヒム夫人のものだと考えたが、夫と一緒にカバンを開けてみると、中に隠されていた爆弾が破裂した。

 その爆発で夫妻は死亡し、イブラヒム家のほかの家族3人も負傷した。「夫妻は40年もここに住んでいて、地域の住民からも慕われていた」と隣人は言った。

 過去に使われた爆弾による殺人も続いている。< International Journal of Environmental Research and Public Health>に発表された最近の研究とWHOの次回研究報告は、米軍が使用した弾薬によって、ファルージャ市内で新生児への被害が急増しているという。

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/iraq/8234159/War-contamination-could-be-causing-deformities-in-Iraq.html

http://www.mdpi.com/1660-4601/8/1/89/

 2010年5月だけでも、547人の新生児のうち15%が奇形児であったほか、14%は自発的に中絶することになり、11%は30週以下での出産であった。

 奇形児の出生率は世界平均の約11倍といわれ、まだ増えている。2010年の新生児に関する最初のレポートは、奇形児の出生率は前例のないレベルに達しており、大人が残留(放射能)汚染にさらされつづける限り、もっと多くの奇形児が生まれるだろう、と示唆している。

3 件のコメント:

  1. 劣化ウラン弾の悲劇の検証が必要ですね。

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  2. これからも症例が増えるばかり、と考えると、・・・苦痛を乗り越えて、なさねばならぬこともあるんでしょうね。

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  3. 匿名さん、お早うございます。検証する方にも忍耐が試される、踏ん張りどころですね。

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