2011年2月7日月曜日

変革を求める声はイラクでも

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☆★水と電気を要求してイラク各地でデモ
Iraqis demonstrate over lack of basic services
ロイター Reuters  2011年2月6日 日曜日
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http://news.yahoo.com/s/nm/20110206/wl_nm/us_iraq_protests

By Aseel Kami - Sun Feb 6, 10:34 am ET

 バグダッド発(ロイター)

 アラブ世界に不穏な空気が広がるなかで、基本的社会サービスの改善と政府の現場役人の辞任を求めて、1月6日(日曜日)、イラク人数百人がデモを行った。

 バグダッドでは、貧困層の多いババッ・シャム地区に約250人が集まり、基本サービスがないがしろにされていることに講義した。 「これでは悲劇だ。中世においても、こんな状況では人は生活できない」とフラート・アル・ジャナビ(技師)は訴えた。

 「基本サービスを」と書いた棺桶を担いだ者がいる一方で、この地域の現地役人全員の辞任を求める者もいた。

 アメリカのイラク侵略から8年近くがたって、イラクの社会基盤(インフラストラクチャー)は今なお破壊されたままである。全国が慢性的な水不足になり、電力の供給は途切れがちで、下水は道路に溢れている。

 イラクが侵略されたあと宗派抗争から抜け出し、独裁政治から解放されたという以上、基本的社会基盤の整備という課題が政府に課せられている。

 産油地帯であるバスラは、バグダッドから南に420キロのところだが、州知事と市議会議員の辞任を求めて、100人ばかりが抗議の声をあげた。

 デモ参加者はサッカーの試合で審判が警告するカードになぞらえて、イエロー・カードを手に手に掲げた。

 6人の子どもの父親で、建設現場で日雇い労働をしているヌーリ・ガズハン(43歳)は、「私も子どもも食糧配給に頼っている。それがなければ餓死するだろう。仕事を見つけて働いたが、10日たっても賃金をもらえない」と訴えた。

 「灯油を探し求めて1ヶ月になるが、まだ入手できない。もうゴメンだ。役人たちは何をやってるんだ。彼らが市民に目をむけないなら、私たちは自分の身を焼くしかないのか?」。

 先月、大統領を辞任させたチュニジア国民のデモは、一人の若者が、自らの置かれた境遇に抗議して焼身自殺をしたことに端を発した。それ以後、アラブ世界には焼身自殺が相次いでいる。

 イラク西部の都市ラマディや、イラク南部のディワニヤ市近郊の町でも、デモが発生した。北部の都市モスルでも、小さなデモが発生した。

 一連のデモは穏やかなものだが、12月に再任を決めたマリキ首相が、3万ドルの月給は半分しか受け取らないつもりだ、と発表した後に発生している。

 先週の木曜日(1月30日)には、ディワニヤ市の近郊で、電気と水を求めてデモを行った数百人の市民に対して、イラク警察が解散させようと発砲し、3人の負傷者が出た。

 (訳者註:死者も1人出たという報道があって、事実関係を確認中。警察は負傷者を確認したが、死亡者はないと発表)

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