2010年7月19日月曜日

イラク人捕虜が殺されようとしている!

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☆★イラク人捕虜が殺されようとしている!
To all those who respect human life: Iraqi prisoners at risk:
The Iraqi detainees are in danger of death !
アラブ・バース社会党イラク指導部 2010年7月14日
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http://www.albasrah.net/ar_articles_2010/0710/ba3th_150710.htm

 人権に尊重する全ての人々へ: イラク人捕虜が危機に瀕している!

 先週の日曜日(7月11日)、米軍はイラク人捕虜の身柄をマリキ政府に引き渡したが、イラク政府は彼らを恐ろしいカジミヤ刑務所に入れた。そこは米軍の侵攻以来、拷問(ごうもん)、殺人、処刑の場所に使われ、まさに人権が蹂躙されてきた監獄である。

 この悪名高い監獄では、一切の治療措置は行われず、赤十字でさえ入所者に医薬品を届けることができないという、人間らしい生活環境の最低限度のことさえ認められてない。

 26人の捕虜が米軍から身柄を移されたことで、他の捕虜の生命もひじょうに危険な状態に陥っているといえる。わが党は人権及び人の尊厳を重んじるすべての人々に、次のような状況に注意を喚起していただきたい。

 1.アメリカ占領軍は数日前、赤十字に宛てて書簡を出し、自分たちは捕虜の身柄を移すべきではない、なぜならマリキ政府の法務大臣は米軍に捕虜の収容能力も彼らの人権を守る能力もないと言ってきたからである、と述べていた。

 それにもかかわらず、米軍は26人の捕虜を先週日曜日に米軍の監獄から出したわけで、彼らは着の身着のままで所持品はまったく認められず、また、ひどい扱われ方をしている。いったい何があって米軍が考えを変えたのか? 米軍が自分たちの言った言葉をひるがえし、約束を破る理由は何なのか?

 2.アメリカ占領軍が監獄を運営し、収容者は5人しか死刑になってないという事実があり、そのことは米軍が自らの命令のもとに彼らを拘束し、捕虜として収容する能力を持っていることを証明している。

 3.捕虜となっているタリク・アジズ氏のように、捕虜の中には重病を患っている者もいるが、アジズ氏は占領軍から毎日30の治療を施されており、彼の私的な治療レポートによると、彼はその治療なしには生命を維持することはできないであろう。

 タリク・アジズ氏は脳に疾患が確認されたあと、米軍の病院に移送されて、そこで治療を受けた後に監獄に戻された。現在、タリク・アジズ氏はまだ脳疾患を患っており、動くことや会話をすることには障害を抱えている。

 このような状態は同じく捕虜となっているヒクマット・アッザウィ氏も同様で、彼も治療なしでは生きることができない。捕虜の中には、ガンがかなり進行している者、死を4.免れるためには治療が不可欠な者もいる。

 4.カジミヤ監獄には人間らしい最低限の状態さえ保証されてない。それは本当だ! 米軍に侵略・占領されて以降、この刑務所は投獄された者に対する拷問と殺人の場となってきたため、ここに投獄された者はいかなる治療も受けられなかった。

 5.米占領軍は何度も宣言し、赤十字にも繰り返し約束してきたはずだ。最高権限を持つ3人(大統領、首相、議長)によって投獄者および捕虜の人権が保障されない限り、米軍は収容者の身柄をイラク政府に渡すべきではない、と。上記に照らして、明らかに身柄の移譲は容認されない。

 6.以上のことからすると、アメリカ軍はこれまでの姿勢を変え、収容者の身柄をまさに彼らを忌み嫌っている政府にゆだねることによって、手間をかけて殺害することにした。その方が都合良いことを占領軍は知っているのだ。占領軍は最高権限を持つ3人に保証を要請したのは、このためである。

 拷問と屈辱をうける病気の捕虜たちは、アジミヤ監獄に投獄された他の収容者も同じ運命だが、医学的治療を受けられなくなると間違いなく死ぬことになるだろう。

 タリク・アジズは30種類の治療が必要な状態であり、そのうちのどれか一つが欠けるなら、いつ死ぬかわからない危機に瀕している。

 以上のことを踏まえて、次のように主張する。

 1.アメリカ占領軍は、1人といえど米兵がイラクにとどまる限り、すべての捕虜の生死に責任がある。イラクに駐留する米兵5万人が撤退するという合意を考慮しても、その程度の撤退でアメリカ軍は捕虜の殺害を防止できなくなるというのか? 捕虜の身柄移譲は物理的な精算以外の何ものでもなく、マリキ政府以前にオバマ政府に完全な責任がある。

 2.最高権限を持つ3人(大統領、首相、国民議会議長)と、政治プロセスに参加するあらゆる政党・政派、あるいは国民議会に議席を持つ者は、いかなる収容者の死についても直接の責任があり、殺人を正当化することは許されない。

 3.赤十字が収容者に救急医療を派遣することをマリキ政府が許可しない場合には、赤十字はすぐに沈黙を破って、抗議し、特にカジミヤ監獄におて収容者の人権が侵害されていることを暴露し、イラク人収容者がこうむっている健康問題に世論の注目を向ける必要がある。現在の赤十字の沈黙とマリキ首相が収容者への治療を拒否している事実は、拘束された者に対する赤十字の業務を妨害する明確な違反行為と見なされる。

 4.イラク内外のメディアおよび文化団体、政党、法律団体、人権団体は、ただちに声を挙げ、捕虜の身柄移譲という犯罪を非難する声をあげることが求められており、マリキ政府によって処断されることを回避するべく圧力をかけなければならない。

 5.イラクの拘束者を守ることは、イラク国民の愛国心とアラブのナショナリズム、そして世界中の自由を愛する人々のために人道主義を掲げることであり、一党一派の呼びかけと勘違いしてはいけない。法律と国民の権利を広げなければならない。


バース党イラク指導部
2010年7月14日
文化情報局

バグダッドにて


Translated by Abu Assur:
http://www.albasrah.net/pages/mod.php?mod=art&lapage=../en_articles_2010/0710/ba3th_150710.htm

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