2010年7月26日月曜日

緊急: 拉致されたイラク人女医の命が危ない

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☆★緊急: 拉致されたイラク人女医の命が危ない
URGENT: The abducted Iraqi female blogger Hiba Al-Shamaree is in danger of death
Albarsrah.net 2010年7月19日
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http://www.albasrah.net/ar_articles_2010/0710/heba_160710.htm

 バグダッドにあるあの恐ろしいカジミヤ監獄からの信頼できる情報によると、米占領軍が操るマリキ政府によって拉致・投獄されている眼科医ヒバ・アル・シャマリーに、生命の意見が迫っていることが確認された。

 その信頼できる情報提供者は、カジミヤ監獄に投獄されているヒバ・アル・シャマリーは、食べ物に毒を盛られて、所在の知れない病院に搬送された、という。

 米軍仕込みのマリキ政府は、アメリカ流の「民主的」だか何だか知らない監獄において、収容者への面会は一切許可しない、ということは衆知のことである。

 テロおよび武装レジスタンスの容疑で拘束されている者を担当するヒシャム・バハデリ中尉は、アメリカに習った新生イラクの民主主義では、面会も医学的治療も許されない、と確認した。

 イラク人の若い眼科医アル・シャマリーは、イラク国内で人道的な医療支援を行っている時に、バグダッドで暗躍する民兵の助けを借りた米軍によって拘束されたことが知られている。

核物理学を専攻するイラク人学生が殺される

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☆★核物理学を専攻するイラク人学生が殺される
An Iraqi student in nuclear physics murdered in Baghdad
Albarsrah.net 2010年7月22日付
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http://www.albasrah.net/ar_articles_2010/0710/nawawi_200710.htm

19 July 2010
Translated by Abu Assur

 確かな情報提供者が、今日、バグダッドの大学でイラク人学生が暗殺された、と知らせてきた。

 この情報提供者は、銃を持った正体不明の男がバグダッド出身の学生を撃ったが、学生は核物理の分野では先進的な研究者として知られており、彼の暗殺は注目を集めている、という。

 イラク警察によると、暗殺された学生はバグダッドの大学で核物理学を専攻することで有名な研究者だった。前述の情報提供者は、さらに、このイラク人学生は核濃縮と実用化、核分裂反応の制御といった領域で新しい機械を発明してきたことでも有名だった。

 2003年にイラクが侵略されて以来、米侵略軍によってイラクの知性を代表する有識者が系統的に抹殺されてきており、メソポタミア文明を継承するイラクは混沌とした地帯となり、国際的なギャングやイスラエルを含めて秘密のスパイ機関がうごめく殺人地帯となってしまった。

 次のことを記憶にとどめておく必要がある。米侵略軍の支援とクルド人民兵のペシュメルガの協力のもとに、アラブ地域で暗躍するイスラエルの秘密スパイ組織は約800人のイラク人学者、大学教授、研究者を殺害してきた。ヨーロッパやアメリカの大学からは、それに対して何らの非難も知識人への擁護も語られない。

2010年7月19日月曜日

イラク人捕虜が殺されようとしている!

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☆★イラク人捕虜が殺されようとしている!
To all those who respect human life: Iraqi prisoners at risk:
The Iraqi detainees are in danger of death !
アラブ・バース社会党イラク指導部 2010年7月14日
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http://www.albasrah.net/ar_articles_2010/0710/ba3th_150710.htm

 人権に尊重する全ての人々へ: イラク人捕虜が危機に瀕している!

 先週の日曜日(7月11日)、米軍はイラク人捕虜の身柄をマリキ政府に引き渡したが、イラク政府は彼らを恐ろしいカジミヤ刑務所に入れた。そこは米軍の侵攻以来、拷問(ごうもん)、殺人、処刑の場所に使われ、まさに人権が蹂躙されてきた監獄である。

 この悪名高い監獄では、一切の治療措置は行われず、赤十字でさえ入所者に医薬品を届けることができないという、人間らしい生活環境の最低限度のことさえ認められてない。

 26人の捕虜が米軍から身柄を移されたことで、他の捕虜の生命もひじょうに危険な状態に陥っているといえる。わが党は人権及び人の尊厳を重んじるすべての人々に、次のような状況に注意を喚起していただきたい。

 1.アメリカ占領軍は数日前、赤十字に宛てて書簡を出し、自分たちは捕虜の身柄を移すべきではない、なぜならマリキ政府の法務大臣は米軍に捕虜の収容能力も彼らの人権を守る能力もないと言ってきたからである、と述べていた。

 それにもかかわらず、米軍は26人の捕虜を先週日曜日に米軍の監獄から出したわけで、彼らは着の身着のままで所持品はまったく認められず、また、ひどい扱われ方をしている。いったい何があって米軍が考えを変えたのか? 米軍が自分たちの言った言葉をひるがえし、約束を破る理由は何なのか?

 2.アメリカ占領軍が監獄を運営し、収容者は5人しか死刑になってないという事実があり、そのことは米軍が自らの命令のもとに彼らを拘束し、捕虜として収容する能力を持っていることを証明している。

 3.捕虜となっているタリク・アジズ氏のように、捕虜の中には重病を患っている者もいるが、アジズ氏は占領軍から毎日30の治療を施されており、彼の私的な治療レポートによると、彼はその治療なしには生命を維持することはできないであろう。

 タリク・アジズ氏は脳に疾患が確認されたあと、米軍の病院に移送されて、そこで治療を受けた後に監獄に戻された。現在、タリク・アジズ氏はまだ脳疾患を患っており、動くことや会話をすることには障害を抱えている。

 このような状態は同じく捕虜となっているヒクマット・アッザウィ氏も同様で、彼も治療なしでは生きることができない。捕虜の中には、ガンがかなり進行している者、死を4.免れるためには治療が不可欠な者もいる。

 4.カジミヤ監獄には人間らしい最低限の状態さえ保証されてない。それは本当だ! 米軍に侵略・占領されて以降、この刑務所は投獄された者に対する拷問と殺人の場となってきたため、ここに投獄された者はいかなる治療も受けられなかった。

 5.米占領軍は何度も宣言し、赤十字にも繰り返し約束してきたはずだ。最高権限を持つ3人(大統領、首相、議長)によって投獄者および捕虜の人権が保障されない限り、米軍は収容者の身柄をイラク政府に渡すべきではない、と。上記に照らして、明らかに身柄の移譲は容認されない。

 6.以上のことからすると、アメリカ軍はこれまでの姿勢を変え、収容者の身柄をまさに彼らを忌み嫌っている政府にゆだねることによって、手間をかけて殺害することにした。その方が都合良いことを占領軍は知っているのだ。占領軍は最高権限を持つ3人に保証を要請したのは、このためである。

 拷問と屈辱をうける病気の捕虜たちは、アジミヤ監獄に投獄された他の収容者も同じ運命だが、医学的治療を受けられなくなると間違いなく死ぬことになるだろう。

 タリク・アジズは30種類の治療が必要な状態であり、そのうちのどれか一つが欠けるなら、いつ死ぬかわからない危機に瀕している。

 以上のことを踏まえて、次のように主張する。

 1.アメリカ占領軍は、1人といえど米兵がイラクにとどまる限り、すべての捕虜の生死に責任がある。イラクに駐留する米兵5万人が撤退するという合意を考慮しても、その程度の撤退でアメリカ軍は捕虜の殺害を防止できなくなるというのか? 捕虜の身柄移譲は物理的な精算以外の何ものでもなく、マリキ政府以前にオバマ政府に完全な責任がある。

 2.最高権限を持つ3人(大統領、首相、国民議会議長)と、政治プロセスに参加するあらゆる政党・政派、あるいは国民議会に議席を持つ者は、いかなる収容者の死についても直接の責任があり、殺人を正当化することは許されない。

 3.赤十字が収容者に救急医療を派遣することをマリキ政府が許可しない場合には、赤十字はすぐに沈黙を破って、抗議し、特にカジミヤ監獄におて収容者の人権が侵害されていることを暴露し、イラク人収容者がこうむっている健康問題に世論の注目を向ける必要がある。現在の赤十字の沈黙とマリキ首相が収容者への治療を拒否している事実は、拘束された者に対する赤十字の業務を妨害する明確な違反行為と見なされる。

 4.イラク内外のメディアおよび文化団体、政党、法律団体、人権団体は、ただちに声を挙げ、捕虜の身柄移譲という犯罪を非難する声をあげることが求められており、マリキ政府によって処断されることを回避するべく圧力をかけなければならない。

 5.イラクの拘束者を守ることは、イラク国民の愛国心とアラブのナショナリズム、そして世界中の自由を愛する人々のために人道主義を掲げることであり、一党一派の呼びかけと勘違いしてはいけない。法律と国民の権利を広げなければならない。


バース党イラク指導部
2010年7月14日
文化情報局

バグダッドにて


Translated by Abu Assur:
http://www.albasrah.net/pages/mod.php?mod=art&lapage=../en_articles_2010/0710/ba3th_150710.htm

2010年7月12日月曜日

韓国哨戒艦沈没をめぐって

 今回はイラク問題ではありませんが、重要なのでよろしく

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☆★韓国哨戒艦沈没をめぐって
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◆国連安保理が韓国哨戒艦沈没で非難声明、北朝鮮の責任は認めず
ロイター日本語版  2010年 07月 10日 01:17 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-16222820100709

 [国連 9日 ロイター] 国連安全保障理事会は9日、今年3月に発生した韓国の哨戒艦沈没事件に関する声明を発表し、沈没が攻撃によるものだったとして非難する一方、中国への配慮から北朝鮮が攻撃したとは明確に認めなかった。
 声明には安保理メンバー15カ国すべてが同意した。

 安保理は、韓国を中心とする調査団が調査結果で哨戒艦沈没を北朝鮮による攻撃と断定したことをめぐり「深い懸念」を表明するとともに、北朝鮮が攻撃を否定していることを声明に明記した。

・・・

(以下、全文は上記URLでご覧下さい)


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◆関連記事: 議長声明全文 
  日本語は国連の公用語でないため、「原文」ではありません
聯合ニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100710-00000001-yonh-kr


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◆哨戒艦沈没、韓国人科学者らが矛盾点指摘
TBS NEWS 2010/07/10
http://news.tbs.co.jp/20100709/newseye/tbs_newseye4473652.html

 韓国の哨戒艦沈没事件について国際合同調査団が「北朝鮮製の魚雷による攻撃」との報告書を5月に発表しましたが、これについて、韓国人の科学者らが9日、都内で会見し、「証拠を示していない」として、報告書の矛盾点を指摘しました。

 「合同調査団は、気泡の影響があったという証拠を1つも示せていないのです」(米ジョンズホプキンス大学 ソ・ジェジョン教授)

 都内の外国特派員協会で会見を行ったアメリカ・ジョンズホプキンス大学のソ・ジェジョン教授は「報告書は、気泡が哨戒艦をどのように2つに切断できたかを示せていないだけでなく、調査団が行ったシミュレーションは実際の被害状況と矛盾している」と説明。

 その上で、250キロの爆薬が爆発した際の衝動波から予測される被害程度と、実際の船体の破損状態は一致しないとして、「船外で爆発が起きた」ことが実証されていないと述べました。

 また、固体物理学が専門のバージニア大学のイ・スンホン教授は、報告書が北朝鮮の関与の「決定的証拠」とする現場で回収した魚雷の部品に記された「1番」を意味する文字について、爆発の熱にさらされ、塗料は焼け落ちたにもかかわらず、インクで書かれた文字がそのまま残っていることなど矛盾点を指摘。

 さらに、魚雷と哨戒艦から発見された白い化合物についても、教授らの科学的分析の結果、爆発によって生成された化合物であることを示していないとして、合同調査団は爆発の事実を証明していないと述べました。

 2人の教授は、この検証結果を6月半ばに国連安全保障理事会に提出していて、朝鮮半島と東アジアの平和と安定のためにも、韓国政府に改めて調査を行うことと、客観的な調査を行うチームを作るよう求めるとしています。(09日20:17)



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◆民族時報 2010/07/01付 /在日韓国民主統一連合機関紙

【論説】客観的で科学的な究明をの声
http://www.korea-htr.com/jp/181190/118410ns.htm

 ・・・ (略)

 調査結果の発表後にも疑問点が続々とあらわれている。天安号の生存者らが二週間の合宿教育を受けた事実も明らかになった。教育を通して口止めをはかったという疑惑だ。また天安号沈没当時、警戒勤務に立った哨兵が「水柱」を見なかったと陳述したことが確認された。調査結果では水柱を見たことになっている。

このように、天安号沈没に関して疑惑がさらに高まっている。


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◆韓国の報道(日本語版)から/韓国内の世論も分れています

中央日報:
ハンナラ党「外交成果」 民主党「国際的な恥」 先進党「外交惨敗」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=131045&servcode=200§code=200


朝鮮日報:
ニュース特集 哨戒艦「天安」沈没
http://www.chosunonline.com/app/ArticleListByTag.do?tag=%E5%93%A8%E6%88%92%E8%89%A6%E6%B2%88%E6%B2%A1

2010年7月10日土曜日

バイデンの訪問で米軍撤退めぐる不安は解消せず

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☆★バイデンの訪問で米軍撤退めぐる不安は解消せず
Biden Visit Fails to Ease US Withdrawal Tensions
Institute For War & Peace Reporting 2010年7月8日付
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http://www.iwpr.net/report-news/biden-visit-fails-ease-us-withdrawal-tensions

By Abeer Mohamed - Iraq
ICR Issue 344, 8 Jul 10

 アメリカ副大統領ジョセフ・バイデンは、先週バグダッドを電撃訪問したものの、アメリカとイラクの間の緊張を解くことにも、暗礁に乗り上げたイラクの政局を打開することにも失敗した。

 アメリカはアフガニスタンに関心を奪われて、イラクでの責任を果たしていない--このように感じるイラクの政治家とメディアから、冷ややかな視線を浴びるなかでバイデンのイラク訪問が行われた。

 オバマ大統領に対しては、両国間の長期的な関係を壊してまで、8月末までに4万人の戦闘部隊を撤収させるという公約を優先している、と批判が出ている。

 米軍抜きの「安全保障」では、イラクは再び宗派抗争におちいいるだろう、という懸念がささやかれている。銃撃や爆発事件は今も毎日のように発生しており、バイデンが到着した直後にも、要塞化されたグリーンゾーンに迫撃弾が撃ち込まれた。

 米軍がいなくなれば、近隣諸国はイラクの巨大な石油収入に目をつけるだろうし、中東のゲリラ組織もイラクからの人材確保に動くだろう、と心配する者もいる。

 戦闘部隊ではない約5万人の米軍が2011年末まで残るといわれても、イラク政府と地方の当局者は、米軍及び専門部隊の撤退で市民への基本サービスの提供さえ難しくなる、と懸念する。

 バグダッド在住の政治批評家でコラムニストでもあるイブラヒム・アル・スマイディは、「オバマのイラク戦略は万全ではない」と指摘した。「彼はイラクに対するアメリカの関与に関心を払うべきで、放置して背を向けることは許されない。彼はイラクとイラク国民を血の海になる可能性の中に置き去りにしているが、アメリカには責任があるはずだ」。

 バグダッドにあるアメリカ大使館で行われた独立記念日の式典で、バイデン副大統領はアメリカの関与を約束してイラクの高官を安心させようとした。

 「9月31日を期限にアメリカの関与が消えるわけではなく、それどころか強まるだろう。皆さんが立ち上がって民主主義をうち立てようとしている時だから、われわれは経済的にも政治的、社会的にも、そして科学や教育の分野でも皆さんに協力する。」

 バイデンは三日間滞在し、総選挙から4ヶ月たったなかで高官や有力者たちと会談を行い、ライバルを排除する政治ブロックをなだめたり、連立政府づくりを促したりした。

 機能的な民主主義を樹立することがアメリカの表向きの占領目的であり、一部の政治家もそれをアメリカ政府に期待している。

 3月7日の総選挙で僅差の第1党となった政治会派イラキーヤの指導者の一人は、「アメリカはいわゆる<民主主義の生みの親>なんだから、イラクに残って民主主義の擁護者となるべきだ」と語った。

 専門家たちは、バイデンの訪問中に政治的行き詰まりが打開されなかったという事実は、アメリカの力の入れようが緩くなったことを示して余りある、と解説した。

 2つのシーア派会派が合併して、過半数の163議席に4議席足りないだけという局面になったことから、アラウィ元首相に率いられスンニ派が多いイラキーヤは危機に立たされている。

 バイデンが個人的に面談したのは、アラウィ元首相とヌーリ・マリキ現首相、そしてクルド人指導者のタラバニ大統領、INA(イラク国民合意)の指導者ハキムである。サドル陣営が40議席を獲得して次期政権のキング
・メーカー的位置を得たにもかかわらず、バイデンはサドルの代理人とは会談しなかった。

 サドル陣営の幹部アミール・カナニは、「アメリカの内政干渉は自国の利益追求から生じるもので、イラクのためではない」と非難した。「アメリカがイラクの成功を望んでいても、本当に欲しいのはからラガ信用できる成功なのだ。だからアメリカは自分たちに忠実な勢力を支援し、その他の者は互いに争わせる」。

 「マリキがINAよりもアメリカと緊密なのは、INAにはサドル陣営が含まれるからだ。したがって、アメリカは(マリキの率いる)法治国家連合がイラキーヤと連携することを模索している。そこでバイデンが抱える問題は、アラウィとマリキの両方が首相になりたがっていることだ。バイデンはどちらかに首相ポストをあきらめさせたがっている。」

 バイデンはいずれかのグループに支援を約束することはせず、全勢力が新政府に参画すべきことを明らかにした。

 「新政府が機能するためには、全員が新政府で重要な役割を果たさなければならない。皆さんが始めたことが完遂されるよう祈る。新政府が発足すれば、明確にこれまでとは違う。平和的な権力交替をイラクの全国民が経験することになる。それは、おそらく歴史上初めてのことだろう」とバイデンは7月4日(アメリカ独立記念日)の演説で話した。

 政治的行き詰まりがどのような結果になるかについて、彼ほど楽観的な者は他にいない。

 法治国家連合の指導者の一人ハリド・アル・アサディは、「いつ新政府が発足するかもわからない」と言った。「数日内ということもあるが、たぶん数ヶ月かかるだろう。誰にも検討がつかない。これはイラクの現実だ、なにが起こるかわからない。」

米中央軍の新司令官: 「アラブ人射殺は楽しみ」

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☆★米中央軍の新司令官: 「アラブ人射殺は楽しみ」
New CENTCOM commander once called shooting Arab men ‘a hell of a lot of fun’
Agence France-Presse  2010年7月8日付
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http://rawstory.com/rs/2010/0708/general-hired-oversee-iraq-occupation-its-hell-lot-fun-shoot-arab-men/

By Agence France-Presse
Thursday, July 8th, 2010 -- 10:21 pm

 アメリカのゲーツ国防長官は7月8日、ジェイムズ・マチス大将を米中央軍(セントコム、US Central Command, or CENTCOM)の新司令官に指名した。セントコムはイラクとアフガニスタンの戦争を全面的に管轄している。

 マチス大将の任命には上院の承認を得なければならないが、思い通りに進展しないアフガン戦争の直接指揮をとることになったペトレイアス大将の後任人事で、ペトレイアスの前任司令官は雑誌インタビューで物議をかもして解雇された。

 ゲーツはオバマ大統領への推薦を発表するに際して、「マチスが就任するポストは、危うい時期の危ういポスト」と報道陣に話した。

 ゲーツによれば、マチスは「米軍屈指の戦闘指揮官で戦略家」の一人だという。彼はこの4つ星の海兵隊大将が現在の戦局に光明をもたらしてくれると褒めちぎり、「軍を縮小しつつ、同時に将来に備えなければならない」と語った。

 オバマ大統領がペトレイアスの前任者を解任したあと、ペトレイアスは先週、正式にアフガン戦争の指揮を委ねられた。前任者のマクリスタル大将は雑誌『ローリング・ストーン』のインタビューで、幕僚とともに副大統領(バイデン)その他の政府高官をコキ降ろすコメントを行った。

 ゲーツ国防長官は先週、軍幹部がジャーナリストと接触するに際しての新たなメディア対応策の概要を発表したが、軍に規律がなく、幾つかのケースではまったくいいかげんなものもあって「関心を強める」ことになったと説明した。

 しかしながら、マチス指名でこの問題を回避できそうにはなく、ゲーツはさっそく、2005年のカメラ取材について弁解せざるをえないハメになった。そのインタビューでは、マチスは次のように発言していたのだ。「実際のところ、戦うのはすごく面白い。まったく、喝采ものだ」。

 「アフガニスタンに行ってみたまえ。そこには5年間も女をこづまわした奴らや、人間性のかけらもないヤツがいるんだ。だからそんな連中を射殺するのは、すごい快感だ。」

 しかしながら、ゲーツは批判を一蹴し、その当時、適切な対処がなされたのだと言い張り、「その時の教訓から学んだことを、その後の5年が実証いている」と考えている、と弁明した。

 マチスは、米軍がアフガニスタンに侵攻した初期段階には、アフガニスタン南部で准将として海兵隊の部隊を指揮していた。アメリカで9・11事件が発生した後、2001年に開始された戦争である。

 彼はイラク戦争でも、最初の侵攻作戦で海兵隊を指揮し、その後、対ゲリラ作戦にも参加した。